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静岡県の地酒とは

静岡県の豊かな土壌と水源こそ旨い酒を育てます。

 手前みそですが静岡県の地酒が全国的に注目度を高めています。
 なかでも吟醸酒は静岡の看板ともいわれるほど酒質に優れ、はじめて日本酒を飲む方にでも自信をもって勧めることができます。
 もちろん吟醸酒以外のお酒も飲み手を選ばない実においしいものばかり。料理や気分に合わせていろいろな銘柄や種類を味わってみても楽しいですね。
 今回はそんな静岡県の地酒についていったいなにがそんなに優れているのか。静岡県酒造組合から発行されている「静岡県の酒」をもとに説明してみたいと思います。

 これを読めばあなたも静岡地酒ツウ?

 静岡県の地酒の最大の特徴は、豊潤な香りとスッキリとして美味しいと感じられる味にあります。その味を支えているのが、酒造りに欠かすことのできない良質な水です。
 酒造りに適した水とは、鉄分や有機物がほとんどなく、酵母の栄養源となるカリウム、カルシウム、マグネシウム、リン酸等のミネラルを適度に含むものです。
 静岡県は、大小河川や富士山・南アルプス等の山々からの伏流水も豊富で酒造りのための条件は十分整っています。蔵元も富士川をはじめ、天竜川や大井川、安倍川等の水源を中心に広く分布しています。静岡県内の蔵元が製造する吟醸酒造りは、洗米等を含め良い水だけでなく膨大な水量を必要とするため、県下河川からの恵みは、蔵元にとって心強い味方となっています。


■特定名称酒等の製造数量対比(平成16酒造年度)

特定名称酒

吟醸酒
純米酒
本醸造酒
全国

33.4%

静岡

83.0%

その他の酒

精米歩合70%以上であったり、規定量以上の醸造アルコールを添付した酒。
全国

66.6%

静岡

17.0%

※静岡県酒造組合調べ

 静岡県の蔵元が使用する原料酒米は、静岡県産米を主体に酒造好適米である山田錦(兵庫)、五百万石(富山・福井)等が使用されています。現在、静岡県内で栽培されている酒造好適米は「山田錦」「五百万石」「若水」の3品種です。山田錦をベースとした品種の酒米(静系(酒)88号)が静岡県農業試験場にて開発され、平成17年にはこの米を使用した酒が醸造されております。


 毎年、全国各地で開かれる鑑評会で静岡の地酒は数々の賞を受賞し、吟醸酒王国・静岡と称される評価を得ています。
 昭和61年、全国清酒鑑評会で金賞10社、銀賞7社が受賞するという快挙を成し遂げ、全国の清酒業界の話題をさらい注目を浴びました。この秘密は、静岡県沼津工業技術センターが研究・開発した「静岡酵母」にあると言われています。酵母が果実のような香りであるイソアミルアルコール、酢酸イソアミルやカプロン酸エチルの高い生成能力をもち、しかも乳酸菌等の有機酸の生成能力が少ない性質を持っています。この酵母が他県の吟醸酒との差別化をしているのです。もちろん、静岡県の蔵元や携わる杜氏たちの「本物の美味しさを求め続ける」という品質本位の酒造りへの努力を続けている姿勢も評価を高めました。
 平成16年の静岡県清酒製造量に占める特定名称酒の割合は約83%に達し、全国平均と比較すると2倍以上という高い水準となっています。清酒の出荷量は、平成8年から9年連続の減少の中、付加価値の高い静岡県の特定名称酒は、平成10年に比べ増えています。
 お酒はその土地の風土や歴史、素材(米と水)、そして何よりも造り手の思いが反映しています。これからも個性を追求し、静岡県らしいお酒をみなさまにお届けします。

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